稲刈りが始まった田園ではあちこちから煙が上がる。もみ殻の燻炭づくりだ。時間をかけて
真っ黒く焼きあがった燻炭は土壌改良に使用される。一方、もみをとったあとの
稲わらは田んぼにまくか、積み上げて発酵させてたい肥にする。稲に関するかぎり
無駄は一切発生しない。昔の里山はすべてが循環する自給自足社会だった。
貧乏でもなに一つ無駄にしない暮らし方は人間本来の望ましい生き方のよ