緑の城壁に囲まれた風光明媚な新瀬戸高原。ここはたんに米どころであるばかりでなく、
古代の遺物がたくさん出土するところ。15,000年以上前から人が住んでいた痕跡がある。
ずーと人が住んでいたということはそれだけ災害の少ない安全なところだったわけだ。
先人たちが残してくれた貴重な遺物が”立山町歴史交流ステーション”で見学できる。旧石器時代から
縄文時代にかけて15,000年ほどのあいだにとても素晴らしい石器や土器が作られていた。
今年はアイヌ神謡集ユーカラを編んだ知里幸恵さんが亡くなって100年の節目にあたるそうだ。彼女が祖先を想い、「銀のしずくふるふるまわりに」「なんと幸せな人々であったことか」と謳いあげたのと同じ人々がここに暮らしていたのではと思わせる、豊かな遺物である。