立山は日本屈指の豪雪地帯。雪解け水が豊富な水流となるだけでなく、いたるところから”名水”が湧き出す。
立山山麓で育った立山天空米をこの湧き水で炊き上げると、ツヤと光沢で惚れ惚れするほど美しくなり、香りも豊かでその美味しさは言葉にならない。お米はふるさとの水との再会をよろこんでいるかのようだ。
”アフリカの水を飲んだものはアフリカに帰る(または帰りたがる)”という言い伝えがあり、アフリカで暮らしたことのあるものは一様にアフリカを懐かしむ。不思議なことだがアフリカ関係者のあいだにだけ伝わる話として特に気に留めることもなかったのだが、お米がそうであるように、人類のふるさといわれるアフリカの水は人々の内に秘めた遠い記憶を呼びさます力があるのかもしれない。