京都天龍寺を訪れた。晩秋の紅葉だけでなく夢窓疎石作庭の、借景で有名な曹源池が一番のお目当て。この庭園、石組みの絶妙な配置と石自体の厳しい表情が生み出す緊張感が格別で、しかもどこから眺めてもスキがない。この世界はなにひとつ無駄がなく、すべてが必要とされていることを伝えてくれているよう。
突然ですがところ変わってアフリカ。こちらは曹源池のような人工物ではなく自然物。サバンナの風光と輝く動物たちは自然が生み出した傑作であり、小説”アウトオブアフリカ”の言葉どおり、「ライオンと暮らすと自分が本当に生きていることがわかる」。
今日は”このろくでもない、すばらしき世界”のうちの、すばらしき部分の人工物を鑑賞し、自然物に思いをはせた秋の一日でした。






